ソフトバンクグループ、OpenAI、Oracleなどがアメリカに78兆円投資をしてAIのインフラ作りをするStargate Projectとは?その影響についてまとめました。
プロジェクト概要
「Stargate Project(スターゲート・プロジェクト)」は、2025年1月21日に米国のドナルド・トランプ大統領によって発表された、人工知能(AI)インフラ構築のための大規模な共同事業です。このプロジェクトには、ソフトバンクグループ、OpenAI、Oracle、投資会社のMGXが参加しており、ソフトバンクグループの孫正義氏が議長を務めます。
投資スケジュール
プロジェクトの初期投資額は1,000億ドル(約15兆円)で、今後4年間で最大5,000億ドル(約78兆円)に拡大する計画です。主な技術パートナーとして、ARM、Oracle、Nvidia、Microsoft、OpenAIが名を連ねています。
株価影響
この発表を受け、ソフトバンクの株価は東京市場で11%上昇し、取引量は前日の5倍に達しました。また、他のアジア企業や欧州企業の株価にも好影響を与えています。
「Stargate Project」は、米国内でのAIインフラの強化を目的としており、10万人以上の雇用創出が見込まれています。トランプ大統領は、このプロジェクトを「史上最大のAIインフラプロジェクト」と称し、エネルギーインフラの整備を含む開発を迅速に進める意向を示しています。
疑問を投げかけるイーロンマスク
イーロン・マスク氏は、トランプ大統領が発表した人工知能(AI)インフラ整備事業「スターゲート・プロジェクト」の実現性に疑問を呈しています。マスク氏は、プロジェクトに参加する2社が約束を果たすだけの資金を持っていないと指摘し、プロジェクトの実行可能性に懸念を示しました。
また、マスク氏はトランプ氏により、連邦政府の歳出削減と合理化を主導する「政府効率化省(DOGE)」の運営を任されました。しかし、スターゲート・プロジェクトに対するマスク氏の批判的な姿勢は、両者の関係に緊張をもたらす可能性があります。