売上最小化、利益最大化の法則についてまとめました。書評だけでなく、僕の意見も少々いれています。
要約
ざっくり要約すると下記。
- 利益を中心に考える。売上最大化を狙わず利益率を見る。なんだったら売上はできるだけ下げる。コストやリスクが増えるため
- 有名になるな。無駄に有名になってもライバルを増やすだけ。
- 流行にのらない
売上をむやみに増やすことのリスク
売上が伸びると対応する件数も伸びるため対応コストが高くなる。その対応コストが例えば人件費や固定費など縮小しにくいものだと、赤字の原因になるためできるだけ小さい売上で利益をあげたい。
これは自論だが、固定費でなく、すぐに縮小できるコストであれば増やしていいと思う。
有名にならなくても売れる時代に
昔はある程度大規模に広告をして、その中の数割が買ってくれるというのが普通だったが今はwebマーケの発達で必要な人のみに広告を打てるようになったので無駄に有名になる必要がなくなった。
それどころか無駄に有名になるとライバルが増えるのでマイナスになることもある。
ブームに乗らず、長い商品に注力する
一時的なブームにのっても長期的には利益が薄い。北の達人は継続課金を前提にしているので継続してくれる商材でないと難しい。
ブームではなく、長期的に利用してくれる根源的な欲求に根ざした商材を取り扱うべき。
会社経営をする上での重視指標
この本では会社を経営していく上で重要な指標をいくつか定義しています。
無収入寿命
無収入寿命というのはたとえ無収入になっても生きられる期間を指す。この本の独自指標になる。簡単に言うと手元資金(すぐに動かせる資金)を固定費(オフィス賃料や給料)で割った数字になる。
著者は2年に設定している。
これがながければ、なにかトラブルがあっても長期的な手を打ち続けられる。もしこれが短いとなにか合った際に効率の悪い短期的な手を打たないといけないし、下手すると倒産する。
5段階利益管理
- 売上総損益
- 純粗利(造語
- 販売利益(造語
- ABC利益
- 商品ごとの営業利益
売上総損益
売上から商品の原価を引いたもの。
純粗利
売上総損益から梱包費や決済手数料などを抜いた利益。ABC利益と違うのは人件費じゃないかどうか。
ABC利益
ABC(activebasedcosting)とは商品ごとの人件費になる。これを差し引いたものをABC利益としている。純粗利の場合は梱包などものに対する注文ごとのコストであるがABCは人件費を指す。
ここは結構見ていない会社が多いんじゃないだろうか?特に横断するような部署の人件費を分けるのはたしかに難しい。毎月社員にどの商材にどれくらいの割合時間かけたかなどの報告をお願いする必要がある。
商品ごとの営業利益
家賃などの固定費を抜いた利益。