google(alphabet)決算解説!(2023 4Q

目次

マーケター、エンジニアを月1時間からジョインできるプラットフォーム

airteamは月1時間からマーケターやエンジニアに相談できるプラットフォーム。 雇うのはハードル高いけどプロをチームに入れたい。そんな経営者のためのサービスです。 相談にのる方も募集しています。

タスクなしだから月一時間からジョイン可能

作業はなくオンライン相談メイン。 月1時間からさっと経験者に継続的に相談できます。

多様な経験者を雇用するより何倍も早くチームに

あらゆるジャンルの経験者がいるので あなたのチームのノウハウの選択肢が広がります。

NDAはすでに締結済み、契約もスムーズ

契約の煩雑なやりとりはなく、NDAはすでに締結済み、書面のやりとりはありません。

Alphabet Inc.(google)の2023 4Qの決算について、解説していきます。英語の決算見るの大変だなと言う人はサクッと決算内容を知ることができます。

また、私自身IT業界で働いているので技術的なことや業界の動向交えて解説していきます。

収益の割合

収益は863億1000万ドルで、前年同期比は約13.5%増。内訳は下記になります。googleは未だに広告が75%で広告依存の会社になります。

  • Google広告が655億1700万ドル(約9兆6600億円)
  • サブスクリプション・プラットフォーム・デバイスが107億9400万ドル(約1兆5900億円)
  • Google Cloudが91億9200万ドル(約1兆3600億円)
  • その他が8億700万ドル(約1190億円)

さらに、Google広告の内訳は下記になり、広告依存どころかgoogle検索依存の会社になります。このgoogle検索というのはいわゆるリスティング広告になります。

  • Google検索などが480億200万ドル(約7兆800億円)
  • YouTube広告が92億ドル(約1兆3600億円)
  • Googleネットワークが82億9700万ドル(約1兆2200億円)

売上はまだまだ成長

それぞれの売上前年比は下記

  • Google Search & other:前年同期比112.71%
  • YouTube ads:前年同期比115.53%
  • Google Network:前年同期比97.90%
  • Google subscriptions, platforms, and devices:前年同期比122.71%
  • Google Cloud:前年同期比125.66%
  • Other Bets:前年同期比290.71%

メイン事業であるgoogle広告も前年比13%の伸びで小売の伸びにより、成長。対してネットワーク広告、adsenseなどで他社媒体に出す形の広告は2%減。

これは3rd party cookieが効かなくなっていることで自社の媒体の効果が相対的にあがっているせいだと思われます。このへんのcookie問題に関してはのちほど詳しく解説します。

上記の割合を見ると未だに広告依存の会社なんだなと言われるかもしれませんが、他の事業も伸びています。

  • YouTube Premium
  • Music
  • YouTube TV
  • Google One

などのサブスクサービスが年間収益150億ドルに達し、2019年以来5倍の成長になります。他の会社だと急成長と言われるのですが、あまりに検索広告が強いために霞んでしまっているというかわいそうな会社になります。

google chromeの3rd party cookie廃止の進捗

https://japan.googleblog.com/2023/12/chrome-cookie.html

唯一下がっているアドネットワーク経由の広告ですが、cookieの規制が原因と言われています。

cookieというのはそのユーザーがどんな行動をしていたかを特定する技術になります。これがプライバシー規制により制限されつつあります。

上記でも公式発表されているように2024 年後半に全てのchromeユーザーの3rd party Cookie を段階的に廃止していきます。これは予定通りに進捗しているとのこと。下がりつつあるネットワーク広告が更に下がることが懸念されていますが、cookieを使わず、コンテンツからのターゲティングの成果が上がっているとのこと。

今後も広告はP-MAXをAIを駆使して強化

P-MAXはgoogleのいろんな枠で広告を出せるプロダクトで広告主側が色々設定しなくてもgoogleの機械学習で効率的に配信してくれるというもの。

今までは広告の専門知識がないとなかなか扱いきれなかったものがgoogleに任せっきりで素人でも使いやすくすることを目的にしている。

ホリデー期間中に P-MAX を使用してROAS を 60% 以上増加させ、店舗のトラフィックを 22% 以上増加させた米国の大手小売業者もでてきており、引き続きここを強化していく方針。

gemini nanoで計算機リソース合戦を制す

AIというとLLMも気になるところです。

gemini nanoに注力することも言及されていました。

gemini nanoはpixel端末で動く軽量のLLMモデルです。これの何がすごいかというと今みんなが苦労している半導体の取り合いに制す可能性があるからです。

LLMを動かすためには計算機リソースが不可欠です。今そのリソースを確保できるかが勝負の分かれ目になっています。

これは現在サーバーにリクエストして計算しているのでサーバー側に計算機が必要になるからです。しかし、スマホ側で計算できるようになるとサーバーのコストはかなり減ります。(0も可能)

一気にスマホという半導体をリソースにカウントできるようになり、有利になります。

このgemini nanoがどれだけ普及するかがAI戦争の一つの分岐点になりそうです。

youtubeはコネクティッドTVが伸びた

youtubeはshortsとコネクティッドTVが伸びており、shorts二関しては毎月 20 億人以上のログイン ユーザーがおり、1 日の平均ビュー数は 700 億とかなりの規模。

shortsが伸びるのはtiktokの伸びからも分かっていたことでコネクティッドTVの伸びのほうが重要と言える。米国では毎月 1 億 5,000 万人以上が CTV 画面で YouTube を視聴しており、新しいTVになりつつある。

コネクティッドTVを抑えて、リビングの面を抑えられるのは大きい。