linktreeサービス研究-instagramに喧嘩を売った会社-

目次

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契約の煩雑なやりとりはなく、NDAはすでに締結済み、書面のやりとりはありません。

linktreeはSNSなどのリンクを1ページにまとめられるツールです。現在世界中で使われており、ユーザー数は2400万人を超えています。今回はこのlinktreeの歴史やビジネスモデルをまとめていきます。そして最後に今後の戦略予想をしてみました。

https://linktr.ee/

歴史

linktreeはオーストラリアに本社を置く会社です。アメリカじゃないのも意外ですね。アメリカの会社のリンクをまとめるという形でうまく棲み分けしているのがうまいです。metaがリンク集サービスを作ってもライバル会社であるtiktokはそれを許さないと思うので第三者のポジションが重要と言えます。

設立

2016年にリリース。一晩で3,000ユーザーを獲得し、話題になります。ここからユーザー数はものすごい勢いで伸びていくのですが、大企業との衝突が起きます。

instagramとの衝突

もともとlinktreeのユーザーの多くはinstagramユーザーでした。instagramとしては他社のサイトにあまり飛んでほしくないのでリンク数に制限を仕掛けていたのにlinktreeのせいで意味がなくなってしまったので、linktreeを禁止する処置を行います。

しかし、これはユーザーの反発にあい、失敗に終わります。

ユーザーの拡大

ユーザー数は下記のように非常に順調に推移。

  • リリース 一晩で3,000ユーザー
  • 2019年 300万ユーザー
  • https://www.prnewswire.com/news-releases/linktree-creator-report-reveals-key-insights-on-global-creator-economy-301529193.html
  • 2020年 900万ユーザー
  • https://www.prnewswire.com/news-releases/linktree-creator-report-reveals-key-insights-on-global-creator-economy-301529193.html
  • 2021年 1800万ユーザー
  • https://www.prnewswire.com/news-releases/linktree-creator-report-reveals-key-insights-on-global-creator-economy-301529193.html
  • 2022年 ユーザー数2400万。1日4万ユーザーが新規登録。従業員数230名。
  • How much is ‘link in bio’ real estate worth? Linktree’s new valuation says $1.3 billion | TechCrunch

資金調達

  • 2020年10月に1070万ドルの資金調達。この資金調達が初めて
  • https://www.prnewswire.com/news-releases/linktree-raises-110-million-usd-led-by-index-and-coatue-to-power-next-phase-of-growth-for-creators-consumers-and-brands-301503884.html
  • 2021年3月に4500万ドルの調達
  • https://techcrunch.com/2021/03/26/link-in-bio-company-linktree-raises-45m-series-b-for-its-social-commerce-features/
  • 2022年3月に1.1億ドルの調達。評価額は13億ドル。
  • https://thebridge.jp/2022/03/linktree-110-million-unicorn

ビジネスモデル

現在は月額課金だけだが、linktreeからの課金への手数料売上も今後検討している。2022年の年間売上は月額課金から推定すると2500万ドル。

linktreeの難しいところはあくまでリンクまとめサービスなので自社で課金機能はあまり強くない。現在いくつか課金機能をリリースしているがどれもpaypalやsquareに連携している。linktree自体は決済手数料を取っていない。

2重でとるとユーザーからの反発があるから取っていないと推測できるが今後どうするかは未知数。自社で決済を作って手数料を取れるようにするとは思う。

競合、市場

海外の競合だと下記。

  • bento
  • bio.fm
  • campsite( https://campsite.bio/ )

日本の市場でもいくつか競合があり、下記がよく見かける。

  • onelink
  • litlink
  • プロフカード
  • foriio

linktreeのユーザーの半分以上は米国以外でかなり世界中に広がっており、日本でも使っている人が多いのでどう差別化していくのかが見もの。

ただlitlinkは6割がZ世代(12歳~26歳)で、8割以上が女性で使われ方も推し活で好きなアイドルの情報をまとめて薦めるといったもので使われ方が少し違う。だいぶ日本的な使われ方と言って良い。

https://markezine.jp/article/detail/40784

この辺はプロフカードとかと近い。

https://profcard.info/

戦略予想

まず広告収益を狙うのは難しいプロダクト。というのも自分のページをきれいに作れるというコンセプトなので自分のページに広告が貼られるのをユーザーが良しとしないだろう。

有料機能への課金はありえて、現在のメイン売上になっている。主にはclickなどを追えるアナリティクス機能などになっていく。

決済手数料は決済自体をpaypalなどに取られているが自社で構築できるならここでのマネタイズもあり得る。難しいのは決済、コンテンツはすでにshopifyにあり、あくまでリンクを掲載しているだけというユーザーが多い可能性があるのでそこから移行させられるかが鍵になる。

toBへつなげる

国内のforiioが面白いマネタイズをしていてforiioユーザーに案件を紹介するというのをやっている。foriioに営業機能、ディレクション機能を持たせてtoBで売ってくるというモデル。

https://match.foriio.com/#production

ユーザーの詳細な情報を常にえれる立場になるのでこれは良いビジネスモデル。