どこかのページを見てユーザー登録をしたあとにそのページにすぐに戻りたいことありますよね?(ね?)今回はrails7とdeviseでの実装で登録後にすぐに登録前に見ていたページに戻る方法をまとめていきます。
全体の流れ
- ログインページの遷移元をセッションに保存
- リファラがあったらリダイレクトするようにdeviseをオーバーライド
前ページのリファラを保存
下記でリファラを保存。SessionsControllerはdeviseのcontrollerを生成。
class Users::SessionsController < Devise::SessionsController
def new
session[:previous_url] = request.referrer
super
end
protected
def after_sign_in_path_for(resource)
session.delete(:previous_url) || super
end
end
- セッションの作成: ユーザーがログインページにアクセスしたとき、new アクションがトリガーされ、ユーザーがそのページに来る前のURL(request.referrer)がセッションに :previous_url キーとして保存されます。
- ログイン後のリダイレクト: ユーザーがログインに成功した後、after_sign_in_path_for メソッドが呼ばれます。このメソッドでは、セッションに保存されたURLがあれば、そこにリダイレクトし、なければDeviseのデフォルトのリダイレクト先(例えばユーザーのプロフィールページ)に戻ります。
session.delete
session.delete(:previous_url): これはRubyのHashから特定のキーを削除し、そのキーに紐づいていた値を返すメソッドです。この場合、セッション(実質的には一種のHash)から :previous_url キーを削除し、その値を取得します。
リダイレクトの処理: after_sign_in_path_for メソッド内で、session.delete(:previous_url) の結果(つまり、:previous_url に紐づいていた値)が存在すれば、そのURLにリダイレクトします。存在しない場合は super(Deviseのデフォルトのリダイレクト処理)が実行されます。
つまり、session.delete(:previous_url) はセッションから値を削除すると同時にその値を取得し、その後の条件分岐でリダイレクト先が決定される流れになります。もしセッションに :previous_url が存在していれば、そのURLにリダイレクトし、存在しなければDeviseの標準のリダイレクト先に進みます。
routes
routesを下記に
devise_for :users, controllers: {
sessions: 'users/sessions'
}
上記でsessionは指定され、それ以外はデフォルトのrouteになる。