マイベストの一連の炎上からそもそもメディアのビジネスモデルが難しいと感じた

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マイベストが炎上している。いくつか論点がありますが、今回はそもそも広告主からお金をもらっている状態で中立なコンテンツを主張するサービスはできるのか?について考えていきたいと思っています。

マイベストは非常にいいサービスで専門家などの情報やDB形式による比較で色んな側面から家電を始めとしたサービスを比較できるサービスです。

サービスコンセプト上、公正に比較できることが重要ですが、ビジネスモデルとしては商品メーカーから広告費をもらっているので公正にならないんじゃないかという指摘があります。これをいったらそもそもおすすめ記事などは公正さをうたうことはできないんじゃないかと感じてそもそもビジネスモデル自体が難しいと思ったので考えをまとめます。

マイベストでの炎上

マイベストで起こっている炎上はいくつかあり、例えば下記の記事にあるあまり評判の良くない事業者をアフィリエイト収入のためにランキング上位にしているのではないかという指摘があります。

https://suan.tokyo/afibest/

これが恣意的なのかどうなのかは正直立証しにくいですが、ビジネスモデル上、売上を意識したら広告費をより出してくれる方に偏らせるよねと疑ってしまうユーザーはいると思います。

ここ最近アフィリエイトで指摘されていた問題点

そもそもこれはマイベストだけの問題ではなく、アフィリエイト自体が最近問題視されており、法改正が進んでいました。大きな問題点としては下記2点。

  • 消費者が広告とわかりにくい形で進められており、他者が勧めていると思ったら広告主からお金をもらって勧めていた
  • 違法な表現をアフィリエイターが使っており、広告主は管理できていないだけで意図的ではないと逃げれた

これの対策として2023/10/1からアフィリエイトであれば全てPR表記をするように決められました。

10/1からの景表法による変化

もう一つの論点が表記の仕方がステマにならないかという指摘です。

下記の発表が消費者庁からあり、2023年10月1日からアフィリエイトにPR表記を入れないといけなくなりました。

「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定及び「『一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示』の運用基準」の公表について

https://www.caa.go.jp/notice/entry/032672/

今まで、ブログ記事などでおすすめは何々!と書いて消費者は普通に口コミかなと思って信じて買ってしまうということが起こっていましたが、ちゃんとPR表記をしないといけなくなりました。

アフィリエイトも管理しないといけない

また、今まで広告表現が適法でないものもありましたが、管理しきれていないだけという主張で広告を出し続けるケースが有りました。これをちゃんと管理してくださいと定めたのが下記になります。

管理措置指針

https://www.caa.go.jp/notice/assets/representation_cms216_220629_04.pdf

もろもろ下記が専門的で詳しいです。

アフィリエイト広告に関する景品表示法の考え方

https://www.businesslawyers.jp/articles/1308

マイベストの問題点

今回、マイベストがうけている指摘は表記とランキングの恣意性です。

表記に関してはこれから対応可能なのかもしれませんが、下記の発表された方針では広告主からうけた記事に関してはPR表記をするとしていますが、通常の記事に関しては言及されていません。

もし、通常記事でアフィリエイトが入った記事にPR表記しない場合は上記の景表法に引っかかるのではないかと指摘を受けています。

ステマへの対応方針を明確化する「広告掲載ポリシー」公開

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000068497.html

メディアに公正さはもてるのか?

たとえ、PR表記を今後アフィリエイトが入ったコンテンツ全てにやったとしてもランキングにその要素が含まれないかは非常に難しい問題です。

正直営利企業なので、売上は気になるはずでビジネスモデル上影響すると見られてしょうがないかなと思います。

そもそも公正な比較をコンセプトに置いた場合、コンテンツの対象に広告主がいた時点で難しいとも言えます。

ではどういうビジネスモデルだと可能なのか?

ではどういうビジネスモデルなら疑われないかと考えましたが、

  1. すべてのメーカーと広告の契約を結び、広告費も一律にする
  2. アフィリエイトではなく、プログラマティック広告のみにする
  3. ユーザーからお金をとる

1で全広告主からの広告単価を一律にすれば偏らせる必要がありませんが、現実的ではないので却下。

2は一番簡単です。プラグラマティック広告というのはアドネットワークなどでコンテンツとは関係なく、ユーザーに関係する広告をだすものです。媒体が指定するわけではないのでコンテンツが広告により変わる心配はありません。

ただ、収益性は落ちる可能性が高いです。

3はそもそも便益を与えているのがユーザーなのでお金の流れ的にはシンプルなんですが、メディアでこれをするのは難しいです。また、家電など一過性のものはなかなか課金までしようとならないでしょう。飲食店など継続的に使うものは可能かなと思います。